名義貸に気をつける

クレジットが契約ができない知人などに自分の名前を貸してクレジット契約させることを名義貸しと言います。

名義貸しを頼む人がクレジット契約をできない理由とは、多くの場合ブラックリストや多重債務が原因です。

彼らが名義貸しを頼む場合、「ローンを組むのに名前だけ貸してくれ。絶対に迷惑はかけないから」と言う決まり文句があります。

クレジット契約で名義を借りてまじめに返済している人も中にはいるのでしょうが、私が知っている限りで迷惑をかけなかった例はありません。

名義貸しの恐怖

クレジット申込後にクレジット会社が行う本人確認の際に契約内容や契約者本人であることを認めている場合、契約は、相談者とクレジット会社の合意で成立していますので、
あくまでもクレジット会社は契約相手である相談者へ請求をすることになります。

  つまり、名義貸しであることを承知のうえ、クレジット契約をしたと認識している場合、
支払義務は相談者にあるということになります。
 
  この場合、クレジット代金は支払っていくことになりますが、知人に対し代わりに払った金額を請求することができます。

  しかし、知人のようにクレジットが組めない場合、
個人信用情報機関に事故情報(ブラックリスト)が載っている可能性があり、
金融機関からも借入ができず経済的に苦しいことが考えられます。

  実際には、代わりに支払ったお金を取り戻すことは難しいでしょう。

 名前を貸すということは契約者になることです。
「名前を貸すだけならば」と安易な気持ちで承諾すると借金を背負うことになりかねません。
  友人や知人など頼まれると断りにくい人からお願いされても自分を守るためにきっぱりと断りましょう。


名義貸しをしてしまう理由

◇名義を貸す人と借りる人が親しい人的関係にある

名義を借りる人の頼みを簡単に断れない程度の人間関係がある場合です。

例えば会社の同僚や親しい友人などです。

それに加えて名義を貸す人は人の頼みを簡単に断れない性格が多いようです。

親しい友人などに「迷惑はかけないから」と熱心に頼まれれば友人の力になってあげたい一心で
名前を貸してしまう気持ちは分からなくもありません。

◇心理的な錯覚

皆さんは「車を買うからお金を貸してくれ」と頼まれるのと
「車を買うのにローンが通らないから名前だけ貸してくれ」と言うのではどちらが引受けやすいでしょうか。

自分のお金を貸すと言う事は実際に自分の財産が一時的に減るわけですし、
「ひょっとしたら返してくれないのでは」と言う不安もよぎるでしょう。

ところが名前だけを貸すのは「実際に支払うをするのは名前を借りた本人なのだから
自分のお金が減るわけではないし、
お金を貸すのはクレジット会社だから返してもらえるか心配する事もない」 と
考えてしまう人が多いのです。

◇報奨金

見知らぬ人間から名義を借りる場合、現金がからんでいる場合があります。

例えば「○○ローンに名前だけ貸していただければ○万円差し上げます。
支払いはこちらが責任を持って行います」と言った言い回しです。

上記のような心理的錯覚を起こしやすい上に
数万円の現金がもらえるとなるとそれにつられて名義を貸してしまう人がたくさんいます。

名義を貸す事に報奨金を出す場合、借りる側は詐欺的な業者である場合が多く、
被害者もかなりの数に上る事も少なくありません。

もちろん、個人間の場合でも名義を貸す事を渋る人には現金をちらつかせて借りる場合もあります。



名義貸しアルバイト

名義貸しによる被害は、主に友人・知人に頼まれて仕方なくというパターンが多いのですが、
それ以外にも、街中でアルバイトとして勧誘されて名義を貸してしまう被害もあるようです。

「名義貸しアルバイト」と呼ばれる、とんでもないアルバイト。
こんなバイト、やったが最後いつ莫大なキャッシングを抱えるかわかりません。

その分、最初はかなり高額な報酬で釣ろうとしてきます。
どうせ後でごっそり回収できるわけですから、向こうも最初は惜しみなく払ってくれます。
ですが、数週間後〜数ヵ月後には、そんなバイト代など遥かに凌駕するような額の請求がくるでしょう。

常々言われているように、世の中そんなにおいしい話はありません。
名前貸しただけで何十万も貰えるなんてバイト、どう考えたって怪しいですよね?
「おいしい話だな」と感じたら、とりあえずいったん断るクセをつけましょう。

バイトに限らず、いかなる場合でも「名義を貸す」という行為は、連帯保証以上に危険なものだということをしっかりと認識しておいてください。
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